全てがアウトライン化された花形装飾活字のベクターデータは、パーツ(版)を組み合わせて模様を作っていく特性から、アドビが販売しているイラストレーターというアプリがとても扱いやすいと思います。もちろん他にもベクターデータを操作出来る、またはグラフィックを構成するアプリは様々あり、例えば、代表的にはAffinity DesignerやCorelDRAW、または各種無料アプリが挙げられるが、それぞれには得意な機能や操作感があって、それらの利用については後日また別の文脈で解説出来れば幸いです。この「花形装飾活字を愛でる」では、もはや伝統と言って良いくらいの歴史を持ち、なんやかや一番使われているであろうアドビが販売しているイラストレーターでの使い方に注目し解説を進めて参ります。
このようにアウトライン化されたデータは、コピーや再配置、拡大縮小が自由自在に行う事が出来、元々が活版印刷の技術を応用した美術に対して、当時では考えられなかったような組み合わせや、贅沢な構成が、今ではクリック1つで可能となっています。その夢を手軽に実現出来るのが、アドビが販売しているイラストレーターなのです。
上記の例のように、1つずつだったパーツが無数にコピー&ペーストが出来るのと、活版のルールに縛られない配置が可能となります。段落などは意識する必要はありませんし、くっつけたり、重ねたり、色を変えたりなど自由な発想でグラフィックを構成する事が出来ます。
また、制作したデータはあらゆる印刷加工が可能となります。あらゆる加工に耐えれるように設計されたベクターデータなら、オフセット印刷から箔押しまで、自由にその加工方法や紙の選定までを行えます。もちろん活版印刷を再現しても面白そうですし、今なら、svg形式に対応したデータであれば、3D編集ソフト(Fusion 360など)を使用し3Dプリンタにも応用が出来そうです。
この記事で使用している花形装飾活字のデータはオンラインショップ「LIGHTHOUSE TYPE FOUNDRY」で購入ができます。是非、この機会にご高覧いただけましたら幸いです。
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