花形装飾活字を愛でる第8回「グラデーション」

アドビイラストレーターの機能を使ってグラデーションで配色した

アドビイラストレーターの機能を使えばグラデーションで配色が出来ます。グラデーションでの配色はとても綺麗ですし、強めのイメージを少し和らげる時にも十分に使えるかと思います。ここでポイントが1つあるのですが、オブジェクトのパーツをバラバラにグラデーションをするか、全体を1つとしてグラデーションをするかで、完成のイメージが変わります。前者であれば、よりグラフィック的で複雑な配色になり図案としての力強さが増すように思います。後者であれば、配色によっては印象を弱くしやすい傾向にありそうです。

オブジェクト毎にグラデーションを行った
全体で統一してグラデーションを行った。

このようにグラデーションの配色の仕方で大きくイメージが変わる事が分かります。またその全てをお見せする事は組み合わせが多い為に難しいのですが、一個ずつか全体か、の繰り返しで思考を巡らせるだけで、イメージはドンドンと広がりますので、是非試していただきたい技法です。ただし、印刷との相性としてはオフセット印刷くらいでしか活用出来ないのと、デジタル上の表示に限定されていく事になるので、そこだけは注意です。しかし、必ずしも物質化する必要が無くなった今となっては、これが完成のケースもある訳ですから、実現出来るのであれば表現としての捉えるのはとても素敵な事だと思います。


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