
ほとんどの装飾活字は版同士の組み合わせによって成立します。またはその連続によって複雑で大きな紙面が構成出来ます。とくにこのPRINTERS’FLOWERS from エンスヘデ活字鋳造所(1891)に関しては、まずは同じパターンで色々組み合わせを試してみて、それぞれの特性を知っていくのが良いと思います。



同じパターンで組み合わせを繰り返す事で、装飾の特性を知る事が出来たら、次に複数の版を様々なパターンで組み合わせてみてください。すると「使い勝手」がみるみると分かってくると思います。そうです、これは道具ですから、どんどん使って上手くなる事が大切です。


作り上げた組み合わせを今度は繰り返し配置して、紙面を作り上げてみてください。いかがでしょうか。思っていたより簡単に出来たのではないでしょうか。装飾活字は既に美術を仕上げてくれていますから、アドビのイラストレーターのシンプルな機能だけで、とくに絵を描くデッサンの能力や才能といった特別な力は必要とせず、美意識や美術への興味と知識(歴史を含む)さえ持ち合わせていれば、誰でも扱う事が出来、美術の体験も齎してくれる、装飾活字はとても素晴らしい道具になる事でしょう。
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