花形装飾活字を愛でる第3回「コピー&ペースト」

コピー&ペーストで増殖した装飾

アドビのイラストレーターを使えばコピー&ペーストでコンピュータのスペックと紙面の範囲内で装飾を増やす事が出来ます。また、アドビのイラストレーターを使う事で、整列出来る機能が搭載されているので、美しく整えられた配置を行う事が容易に可能となっています。また、コピー&ペーストは、この花形装飾活字を扱う上でとても重要なポイントとなっており、この機能を駆使する事で様々なパターンの美しいビジュアルを制作する事が出来ます。ついつい、1つの紙面に対して、「絵」を描くように異なったパターンを配置してしまいがちなのですが、実はこの花形装飾活字は、こういった、何度も同じ模様を繰り返す事で、その特徴を一層引き出す事が出来、そのパターンがシンプルであればあるほど、道具としての花形装飾活字を使いこなしていると言えるように思います。シンプルなのが既に美しいのが花形装飾活字なので、そういった一面も是非味わってみてください。

予め複数の装飾でパターンを形成しておく

予め作っておいた複数のパターンをコピー&ペーストで配置

上記のように、予め用意しておいたパターン装飾をコピー&ペーストを行う事で、驚くほど短時間で複雑な模様を作る事が出来ます。もちろんパターンを増やし長い時間を掛ければ、それだけで、より複雑なパターンになります。コピー&ペーストの工夫や使い方のアイデア次第で、花形装飾活字の世界は無限に広がります。

中を繰り抜くと簡単に枠が作る事が出来、文字の配置や画像の配置に役立ちます。

このように、花形装飾活字はコピー&ペーストを駆使する事が、実は、一番使うための重要なポイントになるかと思います。パターンを繰り返す事、そのパターンの密度や配置の美しさを調節しながら増やしていく事など、これはアドビのイラストレーターの機能の前に我々が抱えている美術への眼差しや知識も、もしかしたら歴史もかなり大切になってくるかと思います。どういったものが派手で、どういったものがシンプルなのか、この目の前にある予め用意された美術を是非味わいながら使用してみると良さそうです。


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